JScriptはVisualStudioでデバッグすることができる。
JScriptは、Windows環境であれば特に何もインストールすることなく動作し、比較的高度なこともできるのでお気に入りなのだが、いかんせん情報が少なくて困ることも多い。
それでもめげずにJScriptを使うのは、VBが嫌いだからw
では本題のJScriptのデバッグ方法について。
※VisualStudio2010か2012か2013がインストールされているものとする。
その他バージョンのものは試してないけど多分同様の手順と思われる。
JScriptをVisualStudioでデバッグするには、以下の方法でVisualStudioにアタッチする。
コマンドプロンプトにて、以下のようにjscriptを実行する。
cscript //X hoge.js
すると以下のようにVisualStudioにアタッチされる。

そのまま「はい」を押下するとVisualStudioに読み込まれ、デバッグすることができる。
ただこのやり方の場合、デバッグを連続で行うことができない。つまり、デバッグの都度、VisualStudioへのアタッチと、VisualStudioの終了を繰り返さなければならず、けっこう面倒だったりする。
やりたいのは、VisualStudio上でコードを編集し、そのままデバッグモードで動作させたい、ということ。
このやり方は、以下の方法で実現できる。
1.
外部ツール(cscript)の登録メニューより、
「ツール」 →「外部ツール」で以下のダイアログが表示されるので「追加」を押下。

表示の通り、以下の情報を入力する。
タイトル:jscript用 (表示名なので何でもよい)
コマンド:C:\WINDOWS\system32\cscript.exe
引数://X $(ItemPath)
初期Dir:$(TargetDir)
最後に「OK」押下で、ツールメニューには以下の通り「jscript用」が表示されるようになる。

2.
デバッグhoge.jsをVisualStudioで編集表示した状態で、上記作成した「ツール」→「jscript用」を選択すると、以下のダイアログが表示されるので、一番上の項目を選択。

そのまま同一のVisualStudio内でシームレスにデバックが行える。
ここまでで目的は達成されるが、いちいちツールメニューから選択するのは面倒なので、ツールバーに本機能のボタンを追加する。
3.
「jscript用」ボタンをツールバー上に作成する以下のように、ツールバーの右端をクリック →「ボタンの追加または削除」→「カスタマイズ」を選択。

以下のダイアログが表示される。
ラジオボタンはツールバー、リストボックスは「標準」。

[コマンドの追加]ボタン押下すると、以下のダイアログが表示される。

「jscript用」を追加するには、カテゴリ欄 から、「ツール」を選択し、コマンド欄より「jscript用」は外部コマンド6あたりを選択。
(外部ツール一覧の並び順に連番になっている。2番目の画像参照)
「OK」押下で、以下の通りツールバーに「jscript用」ボタンが追加される。

同様に、デバッグを中止する「すべて中止」を追加するには、
カテゴリ欄 から「デバッグ」 選択 →コマンド欄より「すべて中止」を選択。
4.
引数を指定したい場合「jscript用」押下時に表示されるダイアログ上に直接入力。引数がファイル名の場合はフルパスで。

以上。