原因はほぼ特定できていて、ポイント稼ぎサイトの「manekin」に携帯メールアドレスを登録したこと。品行方正な僕が携帯メールアドレスを登録したのは、後にも先にもこれだけなので100%間違いない。
登録した後、すぐに詐欺まがいのサイトであることに気付いて登録解除したんだけど、解除して1ヶ月後ぐらいから迷惑メールが届くようになった。
登録には携帯アドレスしか受け付けない、という時点で気付けばよかったんだけど、騙しの特典に引っ掛かってしまい、品行方正な僕は、まんまと罠にはまってしまった。
ちなみに特典というのは、ゲーム「にゃんこ大戦争」のネコカン50000円分ポイントプレゼント、とかいうやつ。
エロサイトとかでよくある、記事に見せかけたバナーみたいのではなくて、にゃんこ大戦争の攻略サイトの記事内に、裏技として堂々と紹介されているのだからたちが悪い。
しかもwin-winのしくみまでご丁寧の解説されており、エロバナー広告なら決して引っ掛かることの無くなった品行方正な僕であっても、疑うことなく登録してしまった。
もちろん、そんなうまい話があるわけがなく、ネコカン50000円分どころか1円分も手に入らない。
ネコカンってのは、にゃんこ大戦争を進めていく上で大変に有益なアイテムであり、無課金だとなかなか手に入らないもの。
※誤解のないよう補足するが、にゃんこ大戦争自体は、詐欺まがいのサイトとは全く関係ないです。
以上、前置きが長くなってしまったが、品行方正(しつこいw)な僕の携帯が迷惑メールで汚されることのないよう対策を行なった結果、高い効果を上げているので、内容について紹介したいと思う。
■ドコモの迷惑メールフィルタの限界
ドコモのdメニューにて、迷惑メール対策は行えるが、ここに来る方はお解りの通り、いたちごっこで迷惑メールは無くならない。
メールアドレスやドメイン指定で拒否することも可能だが、メールの送信元なんて簡単に偽装できてしまうので、すぐに別名で届くようになる。
届くこと自体、腹立たしいのに、いちいち拒否ドメインとして登録しないと、しばらく連続して届いてしまうことがさらに腹立たしい。手間を掛けて迷惑メール登録をしても、前述の通り、送信元アドレスはころころ変わることから、意味のない作業であることが、さらにさらに腹立たしい。
完全にいたちごっこなので、登録上限の120個なんてそのうち全部埋まってしまうのは目に見えている。
とはいえ、ドコモの迷惑メールフィルタにも役立つ設定はあるので、メールアドレスやドメイン指定以外の以下の設定ぐらいはやっておく。それなりに効果は期待できるが、けっこうすり抜けてくる印象。
■ドコモの迷惑メールフィルタ設定
dメニュー → サービス・メールなどの設定 → メール設定 → 迷惑メール対策
・特定URL付メール拒否設定
→ 拒否する
・大量送信者からのメール拒否設定
→ 拒否する
・なりすましメールの受信設定(携帯・PHS)
→ 拒否する
・なりすましメールの受信設定(メール全般)
→ 存在しないドメインを拒否する
以下は拒否しない。 個人的に、「受信しない」、に設定するのはダメだと思う。
・携帯・PHSメール以外の受信設定
→ 受信する
■ドコモの迷惑メールフィルタをすり抜けてくる迷惑メール対策
ようやくここからが本題。
上記のドコモ迷惑メールフィルタを設定しても、まだまだ迷惑メールはすり抜けてくる。
前述の通り、メールアドレスをころころと変えてくる迷惑メールは、ドコモのフィルターでは対処が難しいため、自力で対策を行う。
自力で対策とは、ドコモフィルターでは設定できないフィルターを自前で用意することを指している。
※iモードメールはマルチデバイス対応ではないので、以下の対策は行えない。
spモードメールの場合は、ドコモメールに移行しておくこと。
しくみ概要
ドコモメールは、マルチデバイス対応可能なため、どの端末でもPCでも複数の端末で送受信することができる。
ドコモメールはIMAPなので、メールの実体はクラウド上にある。このため、既読や、フォルダに振り分けた状態は、どの端末から見ても同じように見える。
このIMAPであることをうまく利用し、スマホにプッシュで通知がくる前に、別のメーラーにて既読扱いにしてJunkフォルダに振り分けてやればいい。
具体的には、24時間稼働のPC上にIMAP対応のメーラーを稼働させ、プッシュで届いたら、すかさず既読扱いのJunkフォルダへ捨てる。
こうすることで、スマホに受信通知が届く前に葬り去ることができる。
ちなみに24時間稼働のPC上のメーラーはThunderbirdを使っている。
受信通知は同時にスマホにも届くんじゃないか?と思うかもしれないが、有線接続のPCのほうがわずかに先に届くようで、これまでの実績として、ほぼ全て先にThunderbirdが葬り去ってくれている。
ほぼというのは、スマホがメール着信で一瞬だけブルって、メール着信のLEDが点滅したことが1度あった。でも、同時にThunderbirdがクラウド上でJunkに移動させるので、スマホ上のLEDの点滅はすぐに消え、通知領域の受信アイコンも消え、メール着信は無かったことになっていた。(他にもあったけど気付かなかっただけ、という可能性は否定しない)
このように、スマホで着信してしまっても、直後に勝手に消えてくれるので実害は少ない。
設定手順
1.ドコモメールをマルチデバイス対応にする
既にマルチデバイス対応になっている場合は2へ。
ドコモのページ「マルチデバイスでのご利用方法」の手順に従い、マルチデバイス対応させておく。
2.24時間稼働のPCにThunderbirdをインストールする
以下よりダウンロードし、インストール。
http://www.mozilla.jp/thunderbird/
3.Thunderbirdにて、ドコモメールを送受信できるようにする
メールサーバの情報は、ドコモにて公開されているサーバ情報を参照。
以下、設定済みのスクリーンショット。サーバ名、ポート番号の参考に。
アカウント作成時のメールアカウント設定ダイアログ
パスワードは、マイドコモIDのパスワード。
ユーザ名は、受信サーバ、送信サーバとも、マイドコモIDを入力。
以下は当方が設定している内容。
設定ダイアログを開く。
アカウント設定
サーバ設定
ユーザ名は、マイドコモIDを設定。
新着確認が10分間隔としているが、プッシュ受信なので関係ない。
ただ、この設定をしておくことで、プッシュ受信のためのIMAP接続の維持を、確実に継続させるものと考えてもらえばよい。
送信(SMTP)サーバの設定
編集押下。
送信(SMTP)サーバ編集ダイアログ
ユーザ名は、マイドコモIDを設定。
以上。
送受信できることを確認し、問題なければ次へ。
4.迷惑メールフィルタを設定する
Thunderbirdの迷惑メールフィルタに加え、独自のフィルタを設定する。
迷惑メールフィルタの基本的な設定は以下の通り。
独自のメッセージフィルタを設定する
メッセージフィルタ設定を開く
メッセージフィルタ
新規で「迷惑メール」等でフィルタ名を作成。
「迷惑メール」に設定したフィルタ例
受信時に該当の文字列が本文に含まれていたら、既読にし、迷惑メールフォルダへ移動させるようにする設定。迷惑メールは、ご丁寧にいつも同じ署名が付いていることが多い。
また、実行欄の先頭の通り、迷惑メールと判断させることで、今後の学習効果も期待できる。
他にも様々なフィルタを設定できるので、迷惑内容に合わせて設定する。
標準で付いてくるフィルタ内容
こちらは特に変更なし。
以上で完了。
■運用
24時間運転のPC上で動かしっぱなしにする。
ちなみに当方宅では、有線LAN接続で省電力2WのLIVA上で稼働させている。
thunderbirdがフィルタしてくれた迷惑メール例
これらはドコモフィルタを通り抜けたもので、本来スマホに着信していたはずのメール。
受信と同時に迷惑メールフォルダへ移動される。スマホに着信通知が届く前に移動されるので、スマホで着信することは無くなった。
Thunderbirdのフィルタをすり抜けるものが現れたら、Thunderbirdのフィルタに追加する。ドコモのdメニューでアドレス登録するより遙かに楽だし、柔軟なフィルタ設定が行えるので、ストレスは大幅に低減できたのではないかと思う。
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