MVNOでドコモ端末でもテザリングができることを確認しました。
また契約関係について一部補足しました。
2015年11月4日更新
持ち込みの場合、バリュープランは選べないようなので訂正しました。
・現在、ドコモのスマホを維持しているが、回線料が無駄に高いと感じている
・現在、ドコモのガラケーで、安価であればスマホに移行したい考えている
というような場合に、ドコモのメールアドレスと電話番号を維持したまま、MNPでMVNOに移行し、通常の半額以下でスマホを維持する方法をまとめている。
これにより、今まで通り、1台のスマホで通話もドコモメールも利用可能。
転送のようなことも不要でネイティブに1台のスマホで運用できる。
ポイントは、MVNO等の他キャリアに移行するのに、なぜドコモのメールアドレスを維持できるのか、ということ。
そのしくみ、手順等は後述する。
費用面では、月々サポート等の不確定な割引要素を使用することなく、素の費用で以下となる。
月額総額 2,643円(税込 2,855円) ※通話料は従量制
ドコモ契約のスマホだと、月額6000円以上の費用が掛かるところを上記の通り半額以下で運用可能。
実は上記金額内には、副産物的にガラケー回線を1回線含むので、キッズケータイ等で有効活用もできる。
この運用でできること、できなくなることについては以下の通り。
■できること
・使用中のドコモのスマホがそのまま使える ※ドコモ系MVNOにした場合
・月額維持費は半額以下
・1台のスマホで、これまでと同じ電話番号/ドコモメールアドレスを利用
・ドコモメールはリアルタイムなPUSH受信
・SMSの利用
・LTE高速データ通信
・モバイルSuicaやおサイフ機能の利用
・ガラケーを1台余分に持てる(2台を持ち歩く必要なし)
■できなくなること
・ドコモクレジット(iD DCMX)
・
テザリングできました。2015年07月20日 hideada さんのコメント参照。
つまり、できなくなることが問題なければ、ドコモ契約のスマホと使い勝手は変わらない。
ドコモスマホならそのまま同じスマホを使い続けられるので、自分から知らせない限りは、周りの人は全く気付かないだろう。
あとドコモスマホをMVNO回線で運用中でも、OSアップデート通知は届くし、OSのアップデートも問題なく行えた。(android4.3→4.4)
■しくみと維持費内訳
回線契約は、MVNO回線と、ドコモFOMA回線の2回線を維持する。
MVNO回線は、MNPで移行するので電話番号は継続利用。
ドコモFOMA回線は、メールアドレス維持のためだけに利用する。
FOMA側のメールアドレスは、マルチデバイス対応に変更し、どの端末からでもドコモメールを利用できるようにすることで、MVNOを使ったスマホでも受信できるようにする。
月額維持費内訳は以下の通り。
メールアドレス維持用FOMA回線費用
・タイプシンプル バリュー 743円 ※1
・i(SP)モード利用料 300円
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計 1,043円(税込 1,127円)
MVNO回線費用
・IIJmio(みおふぉん) 1,600円 ※2
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計 1,600円(税込 1,728円)
---------------------------------------------------------------
月額総額 2,643円(税込 2,855円)
※1 ファミ割MAX50またはひとりでも割MAX50適用価格
※2 通話付き、3GB/月 LTE 下り225Mbps/上り50Mbps
(上限超過後も200kbpsで利用可)
FOMA回線は、ただただ維持しているだけ、になるので、他のガラケーか、お子様がいる家庭であれば、キッズケータイに流用するのが無駄がなくおすすめ。
■手順概要
おおまかな手順の概要は以下の通り。(詳細は手順詳細を参照)
1.メールアドレス維持用のFOMA回線とiモードを新規契約する
2.1のiモードメールを、マルチデバイス対応に移行させる
3.マルチデバイス対応したメールを、スマホにてPUSH受信できるようにする
4.本命メールアドレスを、マルチデバイス対応済の維持回線側に移行させる
5.本命電話番号をMVNOへMNP移行する
■手順詳細
1.メールアドレス維持用のFOMA回線とiモードを新規契約する
ドコモショップにて以下の最低利用料の新規契約をする。
・タイプシンプル バリュー
・iモード
ファミ割MAX50、またはひとりでも割MAX50を適用。
タイプシンプルバリューは、基本料0円のパケット定額プラン(パケ・ホーダイ シンプル)が自動で付与される。
ちなみに、iモードではなく、「spモード(iモード契約可)」という契約にもできる。後に自分で「spモード(iモード契約可)」に変更するので、最初から「spモード(iモード契約可)」の契約にできるのならそのほうがよい。ただし担当によるので、無理そうであれば素直にiモードで構わない。
※905i以降じゃないとMAX50割引を受けられない。
※持ち込みだとタイプシンプルバリューは契約できず、タイプシンプルになるようです。
おすすめは、新規で一括0円のキッズケータイを購入し、上記契約をする。
キッズケータイといっても契約内容はアダルティなケータイと違いはない。
キッズケータイのSIMをガラケーに挿せば、普通に利用できる。
※キッズケータイはiモードは使えないが、回線は他のガラケーでも使う、と言えば契約を付けてもらえる。
2.1のiモードメールを、マルチデバイス対応に移行させる
3.マルチデバイス対応したメールを、スマホにてPUSH受信できるようにする
2,3については、以下の過去記事を参照し、維持用回線のiモードメールをスマホで受信できるようにする。
iモードメールをスマホで送受信する(iPhone偽装による設定方法)
ちなみに当方環境では、2の設定時はSC-04D、3の設定は、常用スマホになるSC-02Fで実施した。
これができることが確認できたら、安心して本命アドレスを維持用回線側に移すことができる。
4.本命メールアドレスを、マルチデバイス対応済の維持回線側に移行させる
※補足追記
メールアドレス変更時、1つ前のアドレスは、まだ自分用にキープされている。キープされるのは1つ前のアドレスまでなので、もう一度別のアドレスに変更することで、最初のアドレスは完全に解放される。
※補足ここまで
※移行が完了するのに1日かかる模様
※移行中は本命メールアドレスが使えない(無効になっているので、誰かが送ってきてもunknownが返る)
手順は簡単で玉突きで移行させる。
・まず、本命アドレスを、捨てアドレス1へ変更
・1日待つ
・捨てアドレス1を捨てアドレス2へ変更
・維持用回線のアドレスを本命アドレスに変更
参考:メールアドレスの変更方法
dメニューに行く(PCからでもよい)
右上のお客様サポート → サービス・メールなどの設定 → メール設定 → 希望アドレス
ここでメール維持用回線に移した本命アドレスを、スマホでPUSH受信できるよう、先ほどの以下の手順を再設定する。
iモードメールをスマホで送受信する(iPhone偽装による設定方法)
の3.の手順を実施。
本命のアドレスでPUSH受信できることを確認できたら、後はメイン回線をMNPで移行するのみ。
5.本命電話番号をMVNOへMNP移行する
いままで長年使ってきたドコモのメイン回線を、MNP移行する。
ドコモ回線を使ったMVNO業者であれば、ドコモのスマホをそのまま利用することができる。当方はドコモ系MVNOののIIJmioを契約した。
ドコモ系MVNOの場合は、ドコモスマホか、SIMフリースマホが使える。
当方はドコモSC-02Fを使っている。SIMフリー化はしていない。
あとは、MVNO業者から提供されたSIMをスマホにセットし、APNの設定を行う。APNの設定は、MVNO業者からの案内に沿って実施する。特に難しいことは無いと思う。
以上で全て完了。
これで、1台のスマホだけで、今までと同じ電話番号の利用、今までと同じドコモメールアドレスのプッシュ受信、高速データ通信、が可能となる。
■最後に
IIJmioの回線に特に不満はないが、平日の12:00〜13:00の間は明らかにドコモより遅い。その他の時間帯はドコモと大差ない印象。
ドコモメールアドレス維持のためだけに1回線余計に維持しないといけないのはもったいないが、うちの場合は、余ったFOMA回線をキッズケータイとして活用できてるから、今のところこの構成がベスト。
ちなみに、余ったFOMA回線をキッズケータイで使えるのはもちろんだが、ガラケーで使うと、余ったiモード側がそのまま使えるので、ガラケー側で独立してiモードメールを使える。
※「spモード(iモード契約可)」のspモード側をスマホで使うので、iモード側は余った状態になっている。
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