修理に出したら1万円くらいかかるし、同じぐらいの値段で新型の中古が買えることを考えると、ダメもとで分解修理してみて、だめだったら1万円ぐらいの新型の中古を買おうと決めた。
分解修理にあたり、ヒートシンクの固定方法を純正のリテンションではなく、ネジ止めすることとした。
また、分解の最難関と思われる裏の爪のかみ合わせを外さずに基盤の取り出すことにも成功したので、その方法も併記した。
■用意するもの
・ダイソーのワッシャーセット×2
・ダイソーのボルト・ナット・ワッシャーセット×2
・Tドライバー T8、T10
・ドライバー、スパナ(6.5mm)
・CPU用グリス(上等なもの)
ダイソーで買ったもの
分解前にとりあえず。
マイクロソフトのバカ野郎!!!
こんなしょぼいハードを作りやがって!
分解方法はいろいろなサイトで紹介されているのでそれらを参考に分解したが、どのサイトでも苦戦しているのが筐体裏の爪かみ合わせの分解。
自分の場合は、裏の爪かみ合わせ部分を分解せずにそのままの状態で、中の基板を取り出すことができた。こんな感じで中身だけ取り出せる。
というわけで裏の爪かみ合わせ部分を分解せずに基板を取り出す手順を含め、RROD修理の手順をまとめてみた。
■修理手順
1.HDDを外す
2.前面のフェイスプレートを外す(引っ張れば簡単に外せる)
3.上下のカバーを外す
上下のカバーは、写真のように片側3箇所に爪がある。位置は左右対称。
この位置に通気口の細い穴から棒で押し込むと簡単に外れる。
ここで一般的な分解手順であれば裏のかみ合わせを分解するが、ここで紹介する手順では裏のかみ合わせの分解は行わない。
4.封印シールを剥がす
これを剥がしたら二度とマイクロソフトの修理サポートを受けられなくなる。
改造するわけでもないのに糞ハードのせいで分解修理せざるを得ない。
くそーーーーーヽ(*`ε´*)ノ
マイクロソフトのバカ野郎!
5.フロントのかみ合わせの分解
表から見える爪だけなので簡単に外せる。イジェクトボタンは少しずらしてやるだけでOK。
6.フロント側を強引に押し広げ、以下の5箇所のT10ネジを外す。
こんな感じで押し広げ、
以下の5箇所のネジを外す。全てT10

7.基板を取り出す。
ネジを5箇所外したら、基板を包んでいる金属カバーごとフロントの広げている側に引っ張り出すと、こんな感じでごっそり抜き取ることができる。
8.DVDドライブを外す
銀色のシールが前面に貼られているだけなのでそれを剥がす。
他には何も固定しているものはないので、そのまま真上に引き抜く。
うぉ! ドライブの真下はヒートシンクじゃないか!
接触してるんじゃねーのか、これ?
これではDVDドライブが熱ですぐにダメになりそうだ。
9.導風版を外す
これも何も固定されていないので真上に引き抜く。
10.金属カバーの取り外し。
裏側の以下のネジを全て外す。赤はT10、オレンジはT8

金属カバーを外したところ
裏側
11.ヒートシンクの取り外し
X字のリテンションを細いドライバー等でこじって外す。
思ったより簡単に外れる。
12.ヒートシンクを外した状態
ヒートシンクの裏側
それぞれ4つ付いている足がネジになっているのでスパナで回して外す。(6.5mm)
このネジはM5サイズ。
13.グリスを塗る
グリスは上等なものを!
自分の場合、熱伝導率が高いというダイヤモンドグリスにした。
14.ヒートシンクをネジ止め
ネジは以下のように通す。
GPU側
ヒートシンク|ワッシャー1枚|基板|ワッシャー3枚|ネジ頭
CPU側
ヒートシンク|ワッシャー2枚|基板|ワッシャー2枚|ネジ頭
ヒートシンク下のワッシャーは、ネジでコアを圧迫しすぎないよう、ヒートシンクと基板の間のスペーサーとして機能する。
ネジ頭側のワッシャーは、ネジの長さ調整のため。買ったM5ネジが12ミリと長いための対策。10ミリ程度の長さであれば、ネジ頭側のワッシャーは不要かも。
左のダイが2つあるほうがGPU、右がCPU
ヒートシンクと基板の間にワッシャーを噛ますのだが、ワッシャーは固定されていないため、取り付け中にどうしてもずれてしまう。1つのヒートシンクにつき4箇所もあるので作業難易度は高い。
結局、自分の場合、一旦、接着剤でワッシャー2枚を基板のボルト穴上に接着することで対応した。GPU側は1枚。
GPU側(ダイが大小2つついている方)のワッシャーが1枚なのは重要な理由がある。
何回か取り付けに失敗をしている間にRRODの根本的な原因と思われることとして判ったこと。
なんと! GPUの大小2つのダイの高さが違う! という信じられない問題がある。
小さいほうのダイが少し低いため、ダイの大小でヒートシンクとの密着具合に差が出るのだ。
ワッシャー2枚だとヒートシンクの締め付けがどうも甘そうだったので外してみたところ、なんと小さい方がヒートシンクに接触しておらず、グリスは大きい方の分しかヒートシンクに付いていなかった。
というわけでGPU側はワッシャーを1枚にしてネジの締め付けをきつくできるようにしている。
ちなみにワッシャー2枚だと、思いっきり締め付けてもGPUの小さい方のダイの密着が甘いことを確認済み。
以下取り付け完了後の写真。
十字リテンションの代わりにネジ止め。真ん中の2つの黒いネジは別にあったものを流用しただけなので、基本的に全てダイソーネジでOK。
16.動作確認
動作確認にあたり、前面の電源スイッチパネルを取り付ける。ファンは接続不要。
映像ケーブルは接続していないとエラーになるので、映像ケーブルを確実に接続し、電源を接続して電源ON。
電源を入れるととりあえず1発目はRRODが出るようだ。
そのまま3分ほど放置して電源OFFし、よく冷ます。
しばらくしてヒートシンクを触っても冷たいことを確認し、電源ON。緊張の瞬間。。。。
よっしゃーーーーーー!!!!!
直してやったぜ、糞マイクロソフトめ!
17.組み立て
後は分解と逆の手順で組み立てて完成!
その後
DLNAプレイヤーとして1日酷使してみているが問題なし。
ゲームで使えって?
うーん、GPUのヒートシンクの真上にDVDドライブがあるのを見てしまうと、安心してゲームできない自分がいる。
タグ:Xbox360
14のネジ化するとこで真ん中のワッシャーとワッシャー横側のワッシャーが重なってどちらか一方だけがちゃんと入る状態になってしまいます・・・(どちらかもう一方はななめの状態)
それでどちらともちゃんと入るようにしたいんですが何か良い方法はありませんか?
あと、GPU側のネジはワッシャーを1枚と3枚に分けないといけないと書いてるんですが、真ん中のネジのところもその状態にしないといけないんでしょうか?
長文ですみませんが、困っているので回答お願いしますm(_ _)m
CPUとGPUの8箇所あるネジのうち、隣接している内側4つのネジのワッシャーが重なって、ネジがななめになるということですね。
確かにそうなりましたが、締め付けさえできれてばいいので、とくに支障はありません。
どうせ見えない部分なので、あまり気にしなくてもよろしいかと。
どうしても気になるのであれば、M5の10ミリ程度のネジを使えば、基板裏のワッシャーは不要となり、ワッシャーの重なりも無くすことができると思います。ただ、ダイソーでは10ミリ無いんですよね。
自分の場合、裏側の写真の通り、たまたまM5 10ミリ(黒いネジ)を持ってたので流用しましたが。
ワッシャー斜め状態で締め、3分放置してみました。
すると、
見事にきれいな赤色のランプのままでした^^;
その後、タオル療法?とやらも試してみましたが赤のままでした(泣)
どこかで手順を間違えてしまったのでしょうか。。
もう一度再確認、したいところですが成績からしてそこまで時間を費やす余裕はないです(泣)
また時間が余ったときに修理したいと思いますので、そのときはサイトのほうを参考にさせていただきます(笑)
と、このタイミングで言うのはアレなんですが1つ質問させていただきます。
7の基盤とりはずすところで基盤を覆うカバーみたいなのを半分に分かれてしまって、組みなおすときにカバーがくっつかなくて困ってます><
どうすればくっつくかご存知ありませんか?(汗
動画なども探してみましたが、ほとんど何倍速かで再生されててよく見えないので良い動画などあったら教えていただきたいですm(_ _)m
長文ですみませんが、よろしくお願いします。
ネジの締め付けがゆるい、ってことはないですかね?
RRODの原因は、ほとんどはヒートシンクとの密着不足と思われるので、ネジの締め付けを見直してみましょう。
> 基盤を覆うカバーみたいなのを半分に分かれて、組みなおすときにカバーがくっつかなくて困ってます><
って部分がよくわからないのですが、裏の金属カバーのことですかね?
だとするとネジ頭の高さ分、基板は浮くので、10で示した赤いネジをきっちり締めれば、端子類はちゃんと収まりますよ。
分解して修理なんて絶対無理!と思っていましたがここの説明がわかり易く素人の私でも何とかなりました!
基盤を取り出す作業とヒートシンクをネジでとめる作業はかなり苦戦しましたが(苦笑)
RRODになった人が結構多いそうですがそれだけ設計が甘いんでしょうね・・・
本当にありがとうございました!
無事修理できたとのことでお役に立ててよかったです。(^^)
ファンが何らかの影響で徐々に音がうるさくなる状況が解消された。
まったく直った原因はわからず、
すっきりしないが何度も挑戦して直ってよかった。ヒートシーリングは結局、攻略できませんでしたが箱○にはもう少し頑張ってほしいですね。
ファンは交換がベストですが、潤滑剤吹き付けるだけでも改善しますよ。
ちなみにCRC556は長期間の潤滑性能は維持できないのでNGです。
金属カバーに指を挟んで手を切ってからもう面倒臭くなって金属カバーのT8のネジを一切止めないで、5箇所の長いT10のネジを2つ止めないで組み立てました(笑)
こんなんでももう3日間何の問題もなく動いちゃってるんですよ^^;
そんなXBOX360ってどんだけクソ設計のハードなんでしょうかね(爆)
ネジ止めしてない、とのことですが、ぶっちゃけ問題ないと思いますよ。
力が加わるような構造部品ではないですし、基本的に置いたままですからね。
次にどこか壊れたら分解楽ですしw
ウチの箱もファンが異常な轟音で鳴る(2階の部屋で立ち上げると階段の1階まで聞こえるレベル)ようになってしまい、こちらを参考にネジ化に挑戦。
長らく轟音状態だったので忘れましたがw、多分元より静かになりました。
記事中6のガワをガバッと開いてネジを外すところが5箇所ではなく6箇所、
10のネジを外すところにフロントメインスイッチの基盤を外す記述が抜けているので、
もしよろしければ追記いただけると、ご同様の方が混乱せずに済むかもしれません。
(そんな人多分もうあまり居ないかもですがw)
ともあれ大変助かりました、ありがとうございまする。
追伸:
もしよろしければ、ファンに塗る潤滑剤などでオススメがありましたら教えていただけますでしょうか?
おっしゃる通り、フロントメインスイッチの基盤外しについて、写真撮ってなかったので割愛してましたが、いつかつっこまれるとは思ってました(^^;
項番6の長いネジは6箇所でしたか。失礼しました。
分解する機会があったら写真追加と訂正しておきますね。
潤滑剤はグリス系のものならどれでもいいと思いますよ。
写真でRR3つですがたしかACアダプターを抜き差しで治ったきがします。