熱暴走作戦で生還したXBOX360であったが、結局
またすぐにRRODが発生した。

修理に出したら1万円くらいかかるし、同じぐらいの値段で新型の中古が買えることを考えると、ダメもとで分解修理してみて、だめだったら1万円ぐらいの新型の中古を買おうと決めた。
分解修理にあたり、ヒートシンクの固定方法を純正のリテンションではなく、ネジ止めすることとした。
また、分解の最難関と思われる裏の爪のかみ合わせを外さずに基盤の取り出すことにも成功したので、その方法も併記した。
■用意するもの
・ダイソーのワッシャーセット×2
・ダイソーのボルト・ナット・ワッシャーセット×2
・Tドライバー T8、T10
・ドライバー、スパナ(6.5mm)
・CPU用グリス(上等なもの)
ダイソーで買ったもの

分解前にとりあえず。
マイクロソフトのバカ野郎!!!こんなしょぼいハードを作りやがって!
分解方法はいろいろなサイトで紹介されているのでそれらを参考に分解したが、どのサイトでも苦戦しているのが筐体裏の爪かみ合わせの分解。
自分の場合は、裏の爪かみ合わせ部分を分解せずにそのままの状態で、中の基板を取り出すことができた。こんな感じで中身だけ取り出せる。

というわけで裏の爪かみ合わせ部分を分解せずに基板を取り出す手順を含め、RROD修理の手順をまとめてみた。
■修理手順
1.HDDを外す
2.前面のフェイスプレートを外す(引っ張れば簡単に外せる)
3.上下のカバーを外す

上下のカバーは、写真のように片側3箇所に爪がある。位置は左右対称。
この位置に通気口の細い穴から棒で押し込むと簡単に外れる。
ここで一般的な分解手順であれば裏のかみ合わせを分解するが、ここで紹介する手順では裏のかみ合わせの分解は行わない。
4.封印シールを剥がす
これを剥がしたら二度とマイクロソフトの修理サポートを受けられなくなる。

改造するわけでもないのに糞ハードのせいで分解修理せざるを得ない。
くそーーーーーヽ(*`ε´*)ノ
マイクロソフトのバカ野郎!5.フロントのかみ合わせの分解
表から見える爪だけなので簡単に外せる。イジェクトボタンは少しずらしてやるだけでOK。

6.フロント側を強引に押し広げ、以下の5箇所のT10ネジを外す。
こんな感じで押し広げ、

以下の5箇所のネジを外す。全てT10

7.基板を取り出す。
ネジを5箇所外したら、基板を包んでいる金属カバーごとフロントの広げている側に引っ張り出すと、こんな感じでごっそり抜き取ることができる。


8.DVDドライブを外す
銀色のシールが前面に貼られているだけなのでそれを剥がす。
他には何も固定しているものはないので、そのまま真上に引き抜く。
うぉ! ドライブの真下はヒートシンクじゃないか!
接触してるんじゃねーのか、これ?
これではDVDドライブが熱ですぐにダメになりそうだ。
9.導風版を外す
これも何も固定されていないので真上に引き抜く。
10.金属カバーの取り外し。
裏側の以下のネジを全て外す。赤はT10、オレンジはT8

金属カバーを外したところ

裏側

11.ヒートシンクの取り外し
X字のリテンションを細いドライバー等でこじって外す。
思ったより簡単に外れる。
12.ヒートシンクを外した状態

ヒートシンクの裏側

それぞれ4つ付いている足がネジになっているのでスパナで回して外す。(6.5mm)
このネジはM5サイズ。
13.グリスを塗る
グリスは上等なものを!
自分の場合、熱伝導率が高いというダイヤモンドグリスにした。
14.ヒートシンクをネジ止め
ネジは以下のように通す。
GPU側
ヒートシンク|ワッシャー1枚|基板|ワッシャー3枚|ネジ頭
CPU側
ヒートシンク|ワッシャー2枚|基板|ワッシャー2枚|ネジ頭
ヒートシンク下のワッシャーは、ネジでコアを圧迫しすぎないよう、ヒートシンクと基板の間のスペーサーとして機能する。
ネジ頭側のワッシャーは、ネジの長さ調整のため。買ったM5ネジが12ミリと長いための対策。10ミリ程度の長さであれば、ネジ頭側のワッシャーは不要かも。
左のダイが2つあるほうがGPU、右がCPU

ヒートシンクと基板の間にワッシャーを噛ますのだが、ワッシャーは固定されていないため、取り付け中にどうしてもずれてしまう。1つのヒートシンクにつき4箇所もあるので作業難易度は高い。
結局、自分の場合、一旦、接着剤でワッシャー2枚を基板のボルト穴上に接着することで対応した。GPU側は1枚。
GPU側(ダイが大小2つついている方)のワッシャーが1枚なのは重要な理由がある。
何回か取り付けに失敗をしている間にRRODの根本的な原因と思われることとして判ったこと。
なんと!
GPUの大小2つのダイの高さが違う! という信じられない問題がある。
小さいほうのダイが少し低いため、ダイの大小でヒートシンクとの密着具合に差が出るのだ。
ワッシャー2枚だとヒートシンクの締め付けがどうも甘そうだったので外してみたところ、なんと小さい方がヒートシンクに接触しておらず、グリスは大きい方の分しかヒートシンクに付いていなかった。
というわけでGPU側はワッシャーを1枚にしてネジの締め付けをきつくできるようにしている。
ちなみにワッシャー2枚だと、思いっきり締め付けてもGPUの小さい方のダイの密着が甘いことを確認済み。
以下取り付け完了後の写真。

十字リテンションの代わりにネジ止め。真ん中の2つの黒いネジは別にあったものを流用しただけなので、基本的に全てダイソーネジでOK。
16.動作確認
動作確認にあたり、前面の電源スイッチパネルを取り付ける。ファンは接続不要。
映像ケーブルは接続していないとエラーになるので、映像ケーブルを確実に接続し、電源を接続して電源ON。
電源を入れるととりあえず1発目はRRODが出るようだ。
そのまま3分ほど放置して電源OFFし、よく冷ます。
しばらくしてヒートシンクを触っても冷たいことを確認し、電源ON。緊張の瞬間。。。。

よっしゃーーーーーー!!!!!
直してやったぜ、糞マイクロソフトめ!
17.組み立て
後は分解と逆の手順で組み立てて完成!

その後
DLNAプレイヤーとして1日酷使してみているが問題なし。
ゲームで使えって?
うーん、GPUのヒートシンクの真上にDVDドライブがあるのを見てしまうと、安心してゲームできない自分がいる。