2014年02月08日

TvRockをLinux上で動かす & 同期設定

案外簡単にLinux上でTvRockを動かせたのでそのメモ。
そもそもTvRockはWindows用のアプリであり、そのままではLinux上で動作させることはできない。さらにソースは公開されていないので、Linux向けにビルドすることもできない。

でもそんなWindowsアプリをLinux上で動作させたい場合は、「wine」を利用することで実現可能。
なおwineを利用するにはデスクトップ環境が必要。

LinuxはFedora20(x86 32ビット版)、デスクトップはGNOMEを利用した。
64ビット版でも手順は同じ。

手順は簡単で、wineをインストールしてTvRockを起動するだけ。

wineのインストール
# yum -y install wine
wine-1.7.8がインストールされた。

tvrock.exeの起動
まずはtvrock.exeをWindows PCから適当なフォルダにコピーしておく。
当方は、~/tvrock/配下にコピー。

tvrock.exeの起動はwineの引数として起動する。(デスクトップで行うこと)
一般ユーザ権限で実行可能。
$ cd ~/tvrock
$ wine ./tvrock.exe


しばらくするとTvRockコンソールが起動する。
適当な場所を右クリックすると、おなじみのメニューが表示される。

※このスクリーンショットは番組表同期済みのもの。
 初期は緑の番組情報は何も表示されていない。

以上。

------------------------------------------------------------------

以下は、Windows PCと番組表の同期方法について。

その前に、当方がやりたかったことは以下の通り。

PT3が動作しているWindows+TvRockの番組表を、24時間稼働のLinux PCに同期させ、Linux PC側の番組表からWindows PC上の予約を可能にしたい。

Windows PCは普段はスリープ状態のため、24時間稼働のLinux PCに番組表を担わせたい。

構成イメージは以下の通り

・Linux PC(ホスト名:vmf20)
 TvRockマスター
 PT3なし
 24時間稼働

・Windows PC(ホスト名:CMX64)
 TvRockスレーブ
 PT3あり
 非24時間稼働 WOL有効

マスター、スレーブ構成とすることで、番組表を自動で同期させる。
マスターにはチューナー(PT3)はないが、スレーブの番組表が自動で同期されるので、このような構成が可能となる。

同期構成内のPCは、どのPC上のチューナーでも予約が可能。
従って、優先予約デバイスをWindows PCのチューナーにしておけば、Linux PC側で録画予約しても、録画は常にWindows PC上で実行される。

予約時の動作イメージは以下の通り

Linux PC上の番組表を他のPCからブラウザで表示し、番組予約

Linux PCのTvRockは、自動ですぐにWOLパケットをWindows PCへ飛ばし、Windows PCを起動

TvRockの予約情報が自動で同期される

Windows PC上で予約がスケジューリング

ちなみに、Windows PC上の番組表で予約しても、予約情報はLinux PC側に同期される。


同期設定手順

1.Linux PC側をマスターに設定する

設定ダイアログにて、同期タブを表示。
マスターを選択。字が欠けているのは気にしないw

OKを押下してダイアログを閉じた後、一旦TvRockを再起動する。


2.Windows PC側をスレーブに設定する

設定ダイアログにて、同期タブを表示。
スレーブを選択。

マスター側のIPアドレスを入力。
WOLで起動してもらうため、自MACアドレスを設定。
OKを押下してダイアログを閉じた後、一旦TvRockを再起動する。

マスター、スレーブ動作確認
マスター、スレーブが正しく動作を開始したかどうかは、ログにて確認する。
設定ダイアログ → プロセスのTvRockログにて確認。

Linux PC=マスター側ログ
TvRockのスレーブ<CMX64>と接続しました

Windows PC=スレーブ側ログ
TvRockのマスター<vmf20>と接続しました


同期されると、PCとチューナーの組み合わせが選択可能となる。


優先予約デバイスにスレーブのWindowsPCを設定しておけば、全ての予約はWindowsPC側で実行させることができる。



番組表の予約リストを表示すると、下の方に同期構成されたPCが表示される。



以上。

なお、BeagleBone Black上のARMのFedora20上でもTvRockを実行できたので、こちらはまた別途。


最後に注意点!
ホスト名(OS上の設定)は、Windows、Linuxとも4文字以上にすること!

3文字以下だと、どちらか一方のホスト名が一覧に出てこず、選択できない。
最初、これがわからずに大ハマリしますた。

posted by frogie at 16:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 録画サーバ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月26日

BeagleBone Black fedora20 デフォルトrunlevelを変更する

fedora20の導入についてはこちらを参照。
fedora20が起動した際、runlevelは5で立ち上がってくる。
デスクトップを使わないのであれば、runlevelは3で運用する。

現在のrunlevelは以下のコマンドで確認できる。
# runlevel
N 5

runlevelの変更は /etc/inittab で設定するので、/etc/inittab を編集しようと開いてみると、どうも違うらしい。
またここでもRedHat ES4当時からシステムの設定方法が変わってやがる。
ヽ(*`ε´*)ノ

/etc/inittab の内容を見ると以下の通り。
# inittab is no longer used when using systemd.
#
# ADDING CONFIGURATION HERE WILL HAVE NO EFFECT ON YOUR SYSTEM.
#
# Ctrl-Alt-Delete is handled by /etc/systemd/system/ctrl-alt-del.target
#
# systemd uses 'targets' instead of runlevels. By default, there are two main targets:
#
# multi-user.target: analogous to runlevel 3
# graphical.target: analogous to runlevel 5
#
# To set a default target, run:
#
# ln -sf /lib/systemd/system/<target name>.target /etc/systemd/system/default.target

これによると、/etc/systemd/system/default.target からシンボリックリンクを張れ、とあるので、以下の通り設定を行う。

runlevel 3 にする場合
# ln -sf /lib/systemd/system/multi-user.target /etc/systemd/system/default.target

runlevel 5 にする場合
# ln -sf /lib/systemd/system/graphical.target /etc/systemd/system/default.target

設定後、再起動すると、設定したrunlevelで立ち上がる。

runlevel 3にするとrunlevel 5より100MB以上メモリを節約できる。
メインメモリは512MBしかないのでこの差はけっこう大きい。

posted by frogie at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | BeagleBone Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月19日

VisualStudio でJScriptのデバッグ

JScriptはVisualStudioでデバッグすることができる。
JScriptは、Windows環境であれば特に何もインストールすることなく動作し、比較的高度なこともできるのでお気に入りなのだが、いかんせん情報が少なくて困ることも多い。
それでもめげずにJScriptを使うのは、VBが嫌いだからw

では本題のJScriptのデバッグ方法について。
※VisualStudio2010か2012か2013がインストールされているものとする。
 その他バージョンのものは試してないけど多分同様の手順と思われる。

JScriptをVisualStudioでデバッグするには、以下の方法でVisualStudioにアタッチする。

コマンドプロンプトにて、以下のようにjscriptを実行する。
cscript //X hoge.js

すると以下のようにVisualStudioにアタッチされる。

そのまま「はい」を押下するとVisualStudioに読み込まれ、デバッグすることができる。

ただこのやり方の場合、デバッグを連続で行うことができない。つまり、デバッグの都度、VisualStudioへのアタッチと、VisualStudioの終了を繰り返さなければならず、けっこう面倒だったりする。

やりたいのは、VisualStudio上でコードを編集し、そのままデバッグモードで動作させたい、ということ。

このやり方は、以下の方法で実現できる。

1.外部ツール(cscript)の登録
メニューより、
「ツール」 →「外部ツール」で以下のダイアログが表示されるので「追加」を押下。

表示の通り、以下の情報を入力する。

タイトル:jscript用 (表示名なので何でもよい)
コマンド:C:\WINDOWS\system32\cscript.exe
引数://X $(ItemPath)
初期Dir:$(TargetDir)

最後に「OK」押下で、ツールメニューには以下の通り「jscript用」が表示されるようになる。



2.デバッグ
hoge.jsをVisualStudioで編集表示した状態で、上記作成した「ツール」→「jscript用」を選択すると、以下のダイアログが表示されるので、一番上の項目を選択。


そのまま同一のVisualStudio内でシームレスにデバックが行える。

ここまでで目的は達成されるが、いちいちツールメニューから選択するのは面倒なので、ツールバーに本機能のボタンを追加する。

3.「jscript用」ボタンをツールバー上に作成する
以下のように、ツールバーの右端をクリック →「ボタンの追加または削除」→「カスタマイズ」を選択。


以下のダイアログが表示される。
ラジオボタンはツールバー、リストボックスは「標準」。


[コマンドの追加]ボタン押下すると、以下のダイアログが表示される。



「jscript用」を追加するには、カテゴリ欄 から、「ツール」を選択し、コマンド欄より「jscript用」は外部コマンド6あたりを選択。
(外部ツール一覧の並び順に連番になっている。2番目の画像参照)

「OK」押下で、以下の通りツールバーに「jscript用」ボタンが追加される。


同様に、デバッグを中止する「すべて中止」を追加するには、
カテゴリ欄 から「デバッグ」 選択 →コマンド欄より「すべて中止」を選択。

4.引数を指定したい場合
「jscript用」押下時に表示されるダイアログ上に直接入力。引数がファイル名の場合はフルパスで。


以上。

タグ:JScript PC
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2014年01月16日

BeagleBone Black fedora 20 sshdポート変更

fedora20の導入についてはこちらを参照。
sshdのポート変更なんて、/etc/ssh/sshd_config 内のポート番号を変更するだけの話なんだけど、なぜか接続が拒否される。

原因はfirewalld がデフォルトで有効になっているため。

セットアップ中はfirewallなんて邪魔なだけなので無効化する。
firewalldの停止
# systemctl stop firewalld.service

サービス起動の無効化
# systemctl disable firewalld.service


以上。
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2014年01月15日

BeagleBone Black fedora 20 USBを認識しない(解決)

先日、BeagleBone BlackにインストールしたFedora 20。
USBメモリを認識しないので調べてみると、なんとカーネルのバグにより、USBとHDMI出力が機能していないことがわかった。

さらに調べてみると、つい先日(2014-01-13)バグFixされた模様。
https://bugzilla.redhat.com/show_bug.cgi?id=1012025

というわけで早速カーネルのアップデートを実施した。
yumにてアップデートできる。
# yum update kernel
けっこう時間がかかる。計ってなかったが15分くらいと思う。
完了したら再起動。

再起動後、カーネルのバージョン確認。
# uname -a
Linux bbb 3.12.7-300.fc20.armv7hl #1 SMP Fri Jan 10 16:36:34 UTC 2014 armv7l armv7l armv7l GNU/Linux

このアップデートにより、USBメモリは無事認識されるようになった。



posted by frogie at 23:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | BeagleBone Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月23日

BeagleBone Blackに fedora 20 をインストール

Fedora 20 が先週リリースされた。
ついにARMが「主要アーキテクチャ」として扱われるとのこと。つまりx86/64と同レベルの「主要アーキテクチャ」となる。

Fedora19より扱いが格段に良くなることが予想されるので、早速BBBにFedora20を導入してみた。

インストールは、BBBはモニタなしのLANケーブル接続のみで実施した。
起動可能なマイクロSDカードイメージの作成は、Windows、Linux上のどちらでも可能。それぞれのやり方のメモを以下に残す。


■■■Linux上でのFedora20 OSイメージ作成方法■■■

■用意するもの
・8GB以上のマイクロSDカード (自分は16GBのものを用意)
・Linuxが動作しているPC(OSイメージ内を編集するのに必要)
 当方はCentOS5.5のVMを利用。

■fedora20のダウンロードとマイクロSD上への展開
 http://fedoraproject.org/ja/get-fedora#arm
 上記ページより、VFAT ARMv7 イメージ をダウンロード。
 デスクトップは好みに応じてどれでもよい。
 当方はGNOMEにした。

 あと、マイクロSDはUSBリーダ等でPCに接続しておく。
 フォーマットは不要。

GNOME VFAT ARMv7 イメージをダウンロード 〜 マイクロSDへの展開
ダウンロード
$ wget http://download.fedoraproject.org/pub/fedora/linux/releases/20/Images/armhfp/Fedora-Desktop-VFAT-armhfp-20-1-sda.raw.xz

マイクロSDに書き込み
$ xzcat Fedora-Desktop-VFAT-armhfp-20-1-sda.raw.xz > /dev/sdb

※当方環境ではマイクロSDは/dev/sdbだったが、環境によるので、dmesgやfdisk -l にてマイクロSDのデバイス名を確認しておくこと。

■u-bootの書き込み
まだブートパーティションは空っぽで起動できないので、以下の通りu-bootをブートパーティションにコピーする。
u-bootは、利用するボードの種類ごとに用意されており、上記作成したマイクロSD内から取り出すことができる。

上記マイクロSD作成後、一度抜き挿しすると、マイクロSDは自動マウントされ、パーティションの中が見える。マウントされるフォルダは以下の通り。

u-bootパーティション
/media/uboot

システムパーティション
/media/__

※新しいLinuxだと上記それぞれ以下にマウントされるので読み替えること。
 /run/media/username/uboot
 /run/media/username/__


BBB用のu-bootを、u-bootパーティションへコピーする。
# cp /media/__/usr/share/uboot-beaglebone/* /media/uboot/
# ls /media/uboot/
MLO
u-boot.img
uEnv.txt.beaglebone → uEnv.txt にリネームする
# mv /media/uboot/uEnv.txt.beaglebone /media/uboot/uEnv.txt

とりあえずここまでで起動可能なメディアができあがり。

■sshログインできるようにする
このまま起動しても初期パスワードがわからなくてログインできないので、
/etc/shadowを編集する。

くれぐれも母艦側を間違って編集しないよう、フォルダに注意。
マウントされたマイクロSD上のシステムパーティション内の/etc/shadowを、以下のように編集する。

/media/__/etc/shadow を編集
rootのパスワードを以下のように付与。このパスワードは「root」になる。
/media/__/etc/shadow 抜粋
root:$6$lqj7SL8qvAEXeRJX$wX2/cbpgu2wqBRVf3Lnv6IxvZ0DDeIdaRREcbE6mR.l8CtanDDNv9AfN2cpZSaeFmjKQKd4ZY9l4aqEgB9Ceh/:15921:0:99999:7:::
bin:*:15921:0:99999:7:::
daemon:*:15921:0:99999:7:::



次にselinuxを無効にする。
/media/__/etc/sysconfig/selinux を編集
SELINUX=enforcing → SELINUX=disabled に変更
SELINUXTYPE=targeted

以上でOK。

なお、DHCPで起動してくれるので、システムパーティション内をいじるのは上記2ファイルだけ。

■Fedora20の起動
上記マイクロSDをBBBに挿入し、LANケーブルを接続し、給電開始。
すると電源LED点灯のあと、インジケータLED2つ(USR0,USR1)が点灯。

30秒ほどしてインジケータLEDが消灯。
その後、インジケータLEDは一切点灯しないので注意。

Lチカしないので、てっきりbootに失敗しているかと思うが、待っていればちゃんと起動する。
インジケータLED消灯後、100秒ほどでpingに応答しだす。

DHCPで割り振られたアドレスは調べること。
あとはsshにて、root、パスワードroot、でログインできる。

以上。

なお、/dev/mmcblk0p3(=/)パーティションは、すでに99%使われている。
# df
Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on
/dev/mmcblk0p3 3779328 3668304 55580 99% /
devtmpfs 224448 0 224448 0% /dev
tmpfs 253616 0 253616 0% /dev/shm
tmpfs 253616 524 253092 1% /run
tmpfs 253616 0 253616 0% /sys/fs/cgroup
/dev/mmcblk0p1 19474 462 19012 3% /boot/uboot

これでは何もできないので、以下のコマンドで残り領域全体まで
/dev/mmcblk0p3を拡張する。
# resize2fs /dev/mmcblk0p3
resize2fs 1.42.8 (20-Jun-2013)
Filesystem at /dev/mmcblk0p3 is mounted on /; on-line resizing required
old_desc_blocks = 1, new_desc_blocks = 1
The filesystem on /dev/mmcblk0p3 is now 3707825 blocks long.

# df
Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on
/dev/mmcblk0p3 14532668 3670200 10807024 26% /
devtmpfs 224448 0 224448 0% /dev
tmpfs 253616 0 253616 0% /dev/shm
tmpfs 253616 524 253092 1% /run
tmpfs 253616 0 253616 0% /sys/fs/cgroup
/dev/mmcblk0p1 19474 462 19012 3% /boot/uboot

以上で完了。


■■■Windows上でのFedora20 OSイメージ作成方法■■■

■用意するもの
・8GB以上のマイクロSDカード (自分は16GBのものを用意)
・Fedora20 のOSイメージ
 http://fedoraproject.org/ja/get-fedora#arm
 上記ページより、VFAT ARMv7 イメージ をダウンロード。

 デスクトップは好みに応じてどれでもよい。
 当方はGNOMEにした。
 ファイル名:Fedora-Desktop-VFAT-armhfp-20-1-sda.raw.xz 967MB

・Image Writer for Windows.(SDカードにOSイメージを書き込むツール)
 ダウンロード:
 http://sourceforge.net/projects/win32diskimager/files/latest/download

・u-boot ファイル
 http://rpmfind.net/linux/rpm2html/search.php?query=uboot-beaglebone%28armv7hl-32%29
 上記サイトより、
 uboot-beaglebone-2013.10-3.fc20.armv7hl.rpmをダウンロード。

■fedora20のイメージをマイクロSD上に展開
ダウンロードした Fedora-Desktop-VFAT-armhfp-20-1-sda.raw.xz を7zip等で解凍。以下が生成される。
Fedora-Desktop-VFAT-armhfp-20-1-sda.raw   約4.6GB

マイクロSD書き込み
マイクロSDをUSBリーダ等でPCに接続し、
Image Writer for Windows.(Win32DiskImager.exe)を起動。

Fedora-Desktop-VFAT-armhfp-20-1-sda.raw とマイクロSDのドライブを選択して書き込み実行。

ファイル選択時、拡張子が.img限定になっているので、*.*を指定すること。


■u-bootの書き込み
まだブートパーティションは空っぽで起動できないので、以下の通りu-bootをブートパーティションにコピーする。

u-bootは、uboot-beaglebone-2013.10-3.fc20.armv7hl.rpm からファイルを取り出す。

rpmの解凍は、XacRettやLhaForge等を利用。以下の3ファイルが取り出せる。
 MLO
 u-boot.img
 uEnv.txt.beaglebone → uEnv.txt にリネームすること

上記3ファイルをマイクロSDのルートにコピー
マイクロSDをセットしたUSBリーダを一度抜き挿しすると、ボリュームラベルが「uboot」の19MBの空メディアに見えるので、その19MBの領域に3ファイルをコピーする。
 MLO
 u-boot.img
 uEnv.txt

とりあえずここまでで起動可能なメディアができあがり。

あとはマイクロSD上のLinuxパーティションを、Ext2Fsd等を利用してマウントし、sshでログインできるようrootのパスワードを書き換える。

パスワードファイル: /etc/shadow

設定するrootのパスワードとfedora20の起動については、上記Linux上での作成方法で示した、sshログインできるようにする 以降を参照。

以上。


posted by frogie at 14:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | BeagleBone Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月08日

imodeガラケーの着信(メール、電話)を別のスマホ(android)で受信する

現在、iモードのガラケーとandroidスマホの2台持ちで、それぞれの名義は全くの別々となっている。
2台持ち歩くのは面倒なので、ガラケーの着信(メール、電話)をスマホ側で受け取りたい。メールはちゃんとプッシュでリアルタイムに受け取りたい。

そんな方法についてまとめてみました。

※2014年6月1日追記

本記事の内容は、iモードメールをスマホでもガラケーでもどちらでも受信可能となるが、imode.netの契約が必要。
ただしimode.netは、すでに新規契約ができないので、現在、imode.net契約を持っていない場合は、以下を参照。
iモードメールをスマホで受信する(まとめ)
追記ここまで


ガラケーの電話をスマホで受信するには
こちらは簡単で、ドコモの「転送でんわ」を利用する。
以下に従い、設定すればOK。全てオンラインで設定できる。(無料)
https://www.nttdocomo.co.jp/service/communication/transfer/

設定後、試しに家電からガラケーに電話をかけてみる。
するとガラケーが鳴動し、設定秒数後、ガラケーの鳴動が停止し、スマホが鳴動しだす。スマホ側の着信表示は発信元の家電。そのままスマホで受話できる。
ガラケーの鳴動時間を0にもできる。

ちなみに、発信側で聞こえるリングバックトーンは、転送時も全く変化無いので、転送された電話だとは全くわからない。

注意点としては、転送後に受話(この場合スマホにて)すると、自分が着信側にも関わらず、通話料が発生する。
転送部分(ガラケーとスマホ間)の通話料をいただく、ということらしい。

実際にはそんな通信経路のわけがないのにひどい課金だと思う。
通話なんて滅多にないからいいといえばいいんだけど。

発信者が負担する通話料は、割り増し等なく何も変わらないので、発信者には何も迷惑はかからないのは救いだ。


ガラケーのiモードメールをスマホで送受信するには
こちらは結構ややこしい。
これまでは、「imotenWakeUp!」を使って受信してたんだけど、2013/11/12以降、利用できなくなった。
https://imode.net/cmn/info/131011_01.html

「imotenWakeUp!」は、imode.netの新着確認ツールの機能を使っており、2013/11/12の「iモード.net」新着確認ツールの機能停止により利用できなくなってしまった。

というわけで、別の手段で実現する。
以下の手段では、最長で30秒(設定にて変更可能)のタイムラグはあるが、プッシュ受信が可能となる。

プッシュ受信なので、キャリアメールと同様にスマホ側での定期的な着信チェックが不要。バッテリーに優しい。

またガラケーのメアドで送受信できる。


用意するもの
・imode.netの契約(ガラケー側)
・24時間稼働のサーバ(javaが動作すればなんでもよい)
  ※グローバルアドレス不要。インターネットに出ていければよい。
・imoten(上記24時間稼働のサーバ上で動作させるjavaアプリ)
・imoni(スマホ用アプリ)
・メール通知 Free(スマホ用アプリ)  


imotenは定期的(デフォルト30秒毎)にimode.netのメールをチェックし、新着があると、指定のメールアドレスへ転送する、という動作をする。

imode.netは2015年2月末でサービス停止なのでそれまでの命だが、その頃にはきっと、ドコモメールは常識的な内容でクラウド化されているだろう。

まずはimode.netに加入。月額200円(もう受け付けてないかもしれないけど)


imotenを24時間稼働サーバへインストール
imotenはここから取得。
http://code.google.com/p/imoten/
インストールと設定は上記サイトを参考に。

自分はBeagleBone Blackで稼働中のfedora上にインストール。
BeagleBone Black は消費電力わずか2Wで稼働するLinuxマシンなので、このような24時間稼働の用途にはもってこいである。

参考までに、自分が設定した内容。(青字部分を変更する)
転送先はスマホのキャリアメールにする。
※スマホのキャリアメールに転送するのは、プッシュでの通知が目的である。

imoten.ini
# UTF-8で保存すること
# [#]で始まる行はコメント
# コメントアウトしない■の部分は書き換えてください

docomo.id=yourDocomoId ← imode.netにログインするためのドコモID
docomo.passwd=yourDocomoPW ← そのパスワード

smtp.server=smtp.dummy.ne.jp ← imotenがメール送信に使うsmptサーバ(PCメール情報でよい)
smtp.port=587
smtp.connecttimeout=10
smtp.timeout=30
smtp.tls=false
smtp.from=dummy@dummy.ne.jp ← PCのメールアドレス(送信元)
smtp.auth.user=dummy@dummy.ne.jp ← メールサーバにアクセスするアカウント名
smtp.auth.passwd=mailPassword ← そのパスワード

# POP before SMTP認証が必要な場合に指定する
#popbeforesmtp.server=
#popbeforesmtp.user=
#popbeforesmtp.passwd=

# メールの題名に絵文字があった場合、[晴れ]のように置き換える
emojireplace.subject=true

# メールのボディの絵文字の置き換え方法
# [inline]の場合、絵文字をGMailの画像に置き換え、その画像をメールにインラインで添付します。
# メールはHTMLメールに変換されます。
# [link]の場合、絵文字をGMailの画像へのリンクに置き換えます。
# 絵文字を表示するには、メール閲覧時インターネットにつながっている必要があります。
# メールはHTMLメールに変換されます。
# [label]の場合、絵文字をはれ]の様な説明ラベルに置き換えます。
# [none]の場合、絵文字の置き換えを行いません。PCで表示すると絵文字は正しく表示されません。
# デフォルト[inline]。
emojireplace.body=inline

# 受信メールの題名の先頭に追加する
forward.subject.prefix=[iFw]

# 送信メールの題名の先頭に追加する
#forward.sent.subject.prefix=[iSentFw]

# 送信メールを転送する場合true
#forward.sent=true

# 転送先(複数の場合は[,]区切りで指定する)
forward.to=dummy@mopera.net ← スマホのキャリアメールアドレス

#forward.cc=
#forward.bcc=

# Reply-toヘッダ
#forward.replyto=

# [false]の場合、From,CC,Date等のヘッダにimodeメールの情報を指定します。
# [true]の場合、From,CC,Date等のヘッダを[smtp.from]など実際の送信時の情報を指定します。
# デフォルト[true]。
forward.rewriteaddress=false


# [true]の場合、メールのボディの先頭にimodeメールのFrom,CCなどの情報を追加します。
# デフォルト[true]。
forward.headertobody=false

# imode.net の新着チェック間隔(秒)
imodenet.checkinterval=30 ← サーバ負荷になるのでなるべくこのままで

# imode.net のログインエラー時のリトライ間隔(秒)
imodenet.logininterval=10

# [true]の場合、imode.netでログイン時のCookieを保存して、次の起動時に使用する。
save.cookie=true

# httpクライアントのタイムアウト(秒)
http.conntimeout=30
http.sotimeout=30

# trueにするとメール送信時にログが出力されます。
mail.debug=false

# UTF-8に未対応のメーラーの場合、iso-2022-jpを指定してみてください。
mail.encode=UTF-8
#mail.encode=iso-2022-jp


# メールの本文部分のContent-Transfer-Encodingを指定します。
# 文字化けする場合、[7bit]を指定してみてください。
#mail.contenttransferencoding=7bit


# imode.net経由で携帯メールを送信
# SMTPをListenするポート番号
# sender.smtp.port=42525

# SMTP認証
# sender.smtp.user=myuser
# sender.smtp.passwd=mypass

# sender.alwaysbcc=

# TLSを有効にする
# sender.smtp.tls.keystore=../test.keystore
# sender.smtp.tls.keytype=JKS
# sender.smtp.tls.keypasswd=imotenkey


imoten起動
ARM機であるBeagleBone Blackの場合、このまま実行しようとしても、arm関連のファイルが見つからないとかで起動できない。
BeagleBone Black上での実行は以下のコマンドで実行する。
# cd /imoten_installed_folder/imoten/bin
# /usr/bin/java -Dfile.encoding=UTF-8 -Dsun.nio.cs.map=x-windows-iso2022jp/ISO-2022-JP,Windows-31J/Shift_JIS -cp ../lib/skype.jar -jar ../imoten.jar &



スマホ側での受信、送信について
手間無くガラケーのメアドで送受信したい。

上記の通り、プッシュで通知できるよう、imotenからはスマホのキャリアメールへの転送とした。
ただし、そのまま受信すると、スマホのキャリアメールのアカウントで受信/送信することになるので、ガラケーのメアドで送受信するには以下のようにする。


スマホにメール通知 Freeとimoniをインストール
スマホのキャリアメールの着信は「メール通知 Free」にて検知、メールの受信は「imoni」を利用する。
この2つをPlayストアからインストールする。

メール通知 Free
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.assemble.emailnotify&hl=ja
自分が利用中のキャリアメールはmopera。SPモードでもOKなはず。

imoni
https://play.google.com/store/apps/details?id=net.grandnature.android.imodenotifier&hl=ja

次に「メール通知 Free」の設定にて、起動するアプリをimoniにしておく。
こうしておくことで「メール通知 Free」にて着信を検知後、自動的にimoniにインテントされ、imoniにて受信操作せずとも自動的に受信される。

imotenからの転送は最長で30秒(imotenで設定した秒数)のラグが発生するが、全く問題ない。まさにキャリアメール感覚で使える。
メーラーはimoniなので、もちろんガラケーのメアドのまま送受信が可能。

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2013年11月17日

Logicool Marathon Mouse M705 分解&修理

お気に入りのLogicool Marathon Mouse M705が、またチャタリングを起こすようになった。
前回、静電気の除去で直った、と思ったが、結局は一時的なものだったようで、また症状が再発しだした。うちではM705とM705rを使っており、2台とも症状はまったく同じ。
今回はクリックスイッチの接点に、接点復活剤を吹き付けて回復を試みた。
結果は良好。以下その分解手順。

今回分解修理したM705。(写真はM705r。Logicool公式ページより引用)

M705もM705rも形状と構造は同じ。

以下写真は全てM705の分解例。
M705rもネジ形状が違うだけで手順は全く同じ。

まずはネジ外し。ネジは全部で5カ所。
ちなみにM705は六角ボルト、M705rはプラスネジ。

黄○は隠しネジ、赤○は最初から目視できるネジ。
隠しネジのうち、上の2つの隠しネジは滑り板を剥がす必要あり。

下の2つの隠しネジは、電池ケースのシールの裏にある。
こちらはシールを剥がす必要はなく、よく見ると+字の切り込みがある。


+字切り込み部分に六角レンチを突っ込むと、ネジにアクセスできる。


ネジを全て外すと簡単に開くことができる。


1カ所だけケーブルがつながっているので引き抜く。


分離完了。


今回、左の接点スイッチボックスを分解する。


接点スイッチボックス

接点スイッチを開けるには、赤○部分に写真の向きから精密ドライバー(-)等を突っ込んでこじ開ける。

接点カバーをこじ開けたところ。

写真のように、先に奥側をこじ開けたほうが外しやすい。

参考までに、写真のように先に手前側を外すと、奥側が外しにくいので注意。


カバーを外すと接点スイッチがある。

このスイッチ金具に接点復活剤を吹き付ける。
このスイッチ金具も外せるが、無理に外す必要はない。
外すのは簡単だけど、付け方がわかるまでは結構大変。付け方がわかってしまえばどうってことないけど、大変デリケートな部品なのと、接点復活剤を吹くことで酸化被膜が浄化されることを考えれば、無理に外しての接点の洗浄まではしなくてもOK。

ちなみに使った接点復活剤。

10年以上昔に買ったもので、当時1500円。一家に1本あると何かと使う機会があるので、買っておいて損はない。1本で一生使える。

後は元通り組み立てるだけ。
組み立て後、2台ともチャタリングは完全に消失。
直ったかな?
しばらくこのまま様子見ですな。

タグ:PC
posted by frogie at 17:57 | Comment(43) | TrackBack(0) | PC、周辺機器等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月20日

Logicool Marathon Mouse M705 が故障したので修理(回復)

Logicool Marathon Mouse M705 はお気に入りで、自宅では2台使っている。
ところが最近、2台とも左クリックの不具合が出てきた。

マウスで掴んで移動させていると、途中で勝手に放してしまう。
特に困るのは、ファイルをドラッグ&ドロップ中に意図しないところに放してしまうので、ファイルが行方不明になったり、余計な処理が走ってしまったり。

また、落とさないように、と思って強くクリックすると、ダブルクリックになったり。

このような症状をチャタリングと言うらしい。

強く押し込んだらダブルクリックになることから、機械的な接点の問題と考えていたが、どうやら原因は静電気だったようだ。
無線マウスにはGNDが付いてないので、静電気が蓄積されて悪さをするらしい。

解消するには、
マウスの電源スイッチはONのまま、電池を抜き、どのボタンでもいいので10秒以上長押しすることで、静電気もいっしょに放電される。

上記実施したところ、見事に解消されました!!!

以下のサイトを参考にさせていただきました。
大変気に入っていたマウスだったので助かりました。ありがとうございます。

参考サイト
http://www.sinxcerity.com/retrieval/2012/05/18/logicool-%E7%84%A1%E7%B7%9A%E3%83%9E%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0/

2013.11.17 追記
また再発したので分解修理しました。以下その記録。
http://kaeruz.com/article/380472579.html
タグ:PC
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2013年10月05日

BeagleBone Black fedora USBストレージがI/Oエラー(解決)

以下はfedora19を導入したBeagleBone Black(BBB)で試したこと。
fedora19の導入についてはこちらを参照。

BeagleBone Black(BBB)にはUSBポートがあるので、ここにUSBメモリやらHDD等のストレージを利用できる。
しかし残念なことに、マウントしたUSBストレージに書き込んでいると、180MBぐらい書き込んだところでI/Oエラーになって、以後USBメモリにアクセアスできなくなってしまう。

USBメモリの問題かもしれないので、2種類のUSBメモリを試してみたけど、結果は同じ。
今のところ原因不明。

やったこと。
USBメモリのマウント
ext3フォーマット

USBストレージが使えないとなると結構痛い。。。


2013/10/15追記(とりあえず解決)

いろいろ試した結果、原因はおそらくUSBポートの電力不足だと思われる。

・BBB直結だと、USB-HDDは完全にNG、電源すら入らない
・USBメモリは一応使えるが、上記の通り不安定
・BBBへの給電を、5V/2AのACアダプタで給電してみても結果は変わらず
・外部給電のUSBハブに繋げると問題なく利用できる

以上のことから、USBポートの電力不足とみて間違いないだろう。

あと別の問題として、USBポートに挿したものをうまく認識してくれないことが多々ある。この時、dmesgには何も出ない。

この場合は以下のコマンドを試すと認識してくれることがある。
# echo -1 > /sys/bus/usb/devices/usb1/power/autosuspend

これでだめならあきらめて再起動している。

ちなみに起動時からUSB接続しておけば、100%認識されるので、常設デバイスとして利用は可能。(外部給電のUSBハブ経由)
posted by frogie at 02:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | BeagleBone Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする