2013年10月04日

BeagleBone Black fedora にsambaインストール

以下はfedora19を導入したBeagleBone Black(BBB)での手順。
fedora19の導入についてはこちらを参照。

smbの設定はいつもいつもいつもハマる!
最初は接続できていた設定ファイルに戻しても接続できなくなるので、もうわけがわからず発狂寸前だったが、今日はついにその原因がわかった。

接続できない状態になると以下のようなダイアログが表示され、こうなってしまうと何をやっても接続できない。


ネットワークエラー
「\\bbb に対するアクセス許可がありません。ネットワーク管理者にアクセス許可を要求してください。」
とのメッセージ。※bbbはわが家でのBeagleBone Blackのホスト名。

うーん、アクセス権も含めて接続できていた設定に全て戻してるのに、さっぱり原因がわかんねーよ。もっと的を射たメッセージを出せないのかね。

いろいろ調べた結果、一度接続した共有名は、Windows上でクリアされないらしい。
Windows上の共有情報は、ログオフか再起動しないとクリアされない。

そのため、一度接続した後、ログオンしたままでsamba側で共有の設定を変更した場合、Windows側は古い共有情報でアクセスしようとするので、おかしな状態になってしまうようだ。

ログオフせずに共有をクリアするには、Windows上で以下のコマンドを実行する。
> net use * /delete

sambaの設定を変更した後は、毎回これを行うことで、正しく動作確認ができる。
いままではこれをやってなかったから、sambaの設定変更中にドツボ状態だったわけだ。

以上を踏まえた上でfedora19へのsambaのインストールと設定を行う。

sambaインストール
# yum -y install samba
samba4.0.9がインストールされる。

ユーザの追加
# pdbedit -a username


設定ファイルの編集
もし設定ファイルを直接いじりたくなければ、以下に示すGUI設定ツールをインストールする。

GUI設定ツールをインストール
smb.confベースはこれで作成して、あとは手動で/etc/samba/smb.confを微調整。
smbは簡単に動かなくなるので、これが一番楽で確実だったりする。

GUIツール system-config-samba のインストール
# yum -y install system-config-samba

samba設定
その前にとりあえず既存の/etc/samba/smb.confを削除。
# rm /etc/samba/smb.conf

設定は system-config-samba にて行う。(GUIなのでデスクトップ画面で)
BBB上のfedora19のデスクトップの表示はこちらを参照。

このツール上で、sambaユーザの追加、公開フォルダの設定を行う。
難しいところは無いので見ればわかる。

設定後、/etc/samba/smb.conf が生成される。

あとはsmb.confを直接微調整。
最後は以下のコマンドで構文チェックを忘れずに。
# testparm

-vをつけると、smb.confに指定していないデフォルト値も表示。
# testparm -v


最終的なsmb.confの内容
ゲスト不可、ユーザadminのみアクセス可能。

[global]
server string = Samba Server Version %v
log file = /var/log/samba/log.%m
max log size = 50
idmap config * : backend = tdb
cups options = raw

[tmp]
path = /tmp
valid users = admin
read only = No

[data]
path = /data
valid users = admin
read only = No


サービス起動させて動作確認
# systemctl start smb.service

Windowsからエクスプローラで参照できることを確認。
エクスプローラのパス欄に \\サーバ名 でアクセス。
うちの場合、\\192.168.12.100 または \\bbb

ID/パスワードを聞かれるので入力。認証が成功すると、共有設定したフォルダtmpとdataが見えるようになる。

以上、問題なさそうだったら、boot時に自動起動するようサービス登録。
# systemctl enable smb.service

BBBを再起動してsambaアクセスできることを確認できれば完了。

posted by frogie at 20:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | BeagleBone Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月01日

BeagleBone Black fedoraにプロキシ(squid)をインストール

以下はfedora19を導入したBeagleBone Black(BBB)での手順。
fedora19の導入についてはこちらを参照。

リソースが少ないので、キャッシュを生成しない、オンメモリ動作のプロキシとして動作させる。

■インストール
# yum -y install squid
squid 3.2.13 がインストールされた。

■設定ファイル
/etc/squid/squid.conf の内容
# Recommended minimum configuration:
#

# Example rule allowing access from your local networks.
# Adapt to list your (internal) IP networks from where browsing
# should be allowed

#acl all src 0.0.0.0/0.0.0.0
acl localnet src 192.168.12.0/24

http_access allow localnet
http_access deny all

# for hide local address
forwarded_for OFF

visible_hostname beaglebone

#for no cache
acl NOCACHE src all
cache deny NOCACHE

#for no log
cache_store_log none
cache_log /dev/null
cache_access_log /dev/null

#for hide proxy access
request_header_access X-Forwarded-For deny all
request_header_access Via deny all
request_header_access Cache-Control deny all


# Squid normally listens to port 3128
http_port 3128

# Leave coredumps in the first cache dir
coredump_dir /var/spool/squid


設定ファイルのチェック
# squid check
エラーが無いことを確認。

■動作チェック、およびサービス登録
サービス起動
# systemctl start squid.service
起動したら他のマシンからプロキシ経由でWebアクセスできるか確認。

無事起動できることを確認したら、自動起動するようサービス登録。
# systemctl enable squid.service 


■評価
性能的に全く期待はしてなかったが、予想外に高性能で、全く問題なく安定稼働。
回線速度計測サイトで、下り76Mbps、上り67Mbps出ていた。
この値はWAN側回線の速度と同じだったので、スループット限界はまだ高いところにあると見ていいだろう。

posted by frogie at 22:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | BeagleBone Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月29日

BeagleBone Black fedoraにDLNA(PMS)をインストール

以下はfedora19を導入したBeagleBone Black(BBB)での手順。
fedora19の導入についてはこちらを参照。

BeagleBone Blackのfedora19でDLNAサーバであるPMS(PS3 Media Server)を動かすのはいろいろと面倒だったのでそのメモ。

arm用のパッケージがないものはソースからコンパイルするので、gcc,g++はインストールしておく。gcc,g++のインストールはこちら

PMS(PS3 Media Server)を動作させるにあたり、インストールしなければならないもの。

■用意するもの
・JAVA jre (必須)
・PS3 Media Server (PMS本体)
・mediainfo.so (多分必須)
・ffmpeg (任意と思われる)
・mplayer (任意と思われる)

以下それぞれのインストールの備忘録。

■JAVA jreのインストール
yumでインストールできる。
# yum -y install jre
java 1.7.0_25がインストールされた。

■PS3 Media Server (PMS本体)のインストール
http://sourceforge.net/projects/ps3mediaserver/files/
上記より、現在最新のpms-1.90.1-generic-linux-unix.tar.gzをダウンロード。
# wget http://sourceforge.net/projects/ps3mediaserver/files/pms-1.90.1-generic-linux-unix.tar.gz

解凍
# gtar zxvf pms-1.90.1-generic-linux-unix.tar.gz
フォルダ pms-1.90.1 ができる。

PMSはどこに移動させてもよいので、定番の以下へ移動させた。
# mv pms-1.90.1 /opt/

動作確認
何も設定しなくともデフォルト設定で動作するので、そのまま起動してみる。
ちなみにデスクトップからでなくてもよくて、teraterm等のターミナル上からコマンド実行。
# /opt/pms-1.90.1/PMS.sh
何やらたくさん表示される。Error という文字が見えた気もするが気にしないw

この状態でDLNAプレイヤーから参照できるかを試す。
デフォルトでは「/」が公開フォルダとなり、DLNAプレイヤーから見える。
Android上のTwonky beamからPMSが見え、mp4を再生することもできた。

PS3からは「データが壊れています」とのエラーで再生不可。サムネイルも表示されない。
ちなみにこのmp4は、Windows上のPMS経由でPS3で見る場合は問題なく再生できているファイル。

とりあえず起動できることはわかったので、設定ファイルを調整する。

設定ファイルは、/opt/pms-1.90.1/PMS.conf だが、置き場所はこのフォルダではないので注意。
~/.config/PMS/PMS.conf が正しい置き場所。

PMS.confを正しい置き場所へコピー
# cp /opt/pms-1.90.1/PMS.conf ~/.config/PMS/PMS.conf
(うちではrootで起動しているので /root/.config/PMS/PMS.conf となる)

PMS.conf 変更点
name = BBB
language = ja
folders = /media ← 公開フォルダ
disable_transcode_for_extensions = mp4,ts ← パススルーする拡張子

この状態で起動してもまだPS3で再生できなかった。
パススルーであれば他のツールは不要な気もするが、トレースログではmediainfo.so やMPlayerでエラーになっているので、よくわからんけど他のアプリもインストールすることにした。

■mediainfo.soのインストール
arm用のパッケージは見つからないので、ソースからコンパイルする。
ソースのダウンロード
http://mediaarea.net/ja/MediaInfo/Download/Source
上記より All in one package のSO をダウンロード。
# wget http://mediaarea.net/download/binary/libmediainfo0/0.7.64/MediaInfo_DLL_0.7.64_GNU_FromSource.tar.bz2

# tar jxvf MediaInfo_DLL_0.7.64_GNU_FromSource.tar.bz2

# cd MediaInfo_DLL_GNU_FromSource/

コンパイル
# ./SO_Compile.sh

インストール
# cd MediaInfoLib/Project/GNU/Library/
# make install

以下のようにlibフォルダにlibmediainfo.soがあればOK
# ls /lib/*mediainfo*
/lib/libmediainfo.la /lib/libmediainfo.so /lib/libmediainfo.so.0 /lib/libmediainfo.so.0.0.0


■ffmpegのインストール
こちらもソースからコンパイルする。
ソースのダウンロード
http://www.ffmpeg.org/download.html
上記より、ページ下のほうの、Download bzip2 tarball をダウンロード。
# wget http://ffmpeg.org/releases/ffmpeg-2.0.1.tar.bz2

bz2の解凍
# tar jxvf ffmpeg-2.0.1.tar.bz2

コンパイル 〜 インストール
# cd ffmpeg-2.0.1/
# ./configure
# make
# make install

動作確認
# ffmpeg
ffmpeg version 2.0.1 Copyright (c) 2000-2013 the FFmpeg developers
built on Sep 20 2013 09:22:28 with gcc 4.8.1 (GCC) 20130603 (Red Hat 4.8.1-1)
configuration:
libavutil 52. 38.100 / 52. 38.100
libavcodec 55. 18.102 / 55. 18.102
libavformat 55. 12.100 / 55. 12.100
libavdevice 55. 3.100 / 55. 3.100
libavfilter 3. 79.101 / 3. 79.101
libswscale 2. 3.100 / 2. 3.100
libswresample 0. 17.102 / 0. 17.102
Hyper fast Audio and Video encoder
usage: ffmpeg [options] [[infile options] -i infile]... {[outfile options] outfile}...

Use -h to get full help or, even better, run 'man ffmpeg'


■mplayerのインストール
こちらもソースからコンパイルする。
ソースのダウンロード
# wget http://dl.atrpms.net/all/mplayer-1.1.1-92.src.rpm

rpmの解凍
# rpm2cpio mplayer-1.1.1-92.src.rpm | cpio -id

コンパイル 〜 インストール
# cd MPlayer-1.1.1/
# ./configure
# make install

動作確認
# mplayer
MPlayer 1.1-4.8.1 (C) 2000-2012 MPlayer Team
Usage: mplayer [options] [url|path/]filename

Basic options: (complete list in the man page)
-vo select video output driver ('-vo help' for a list)
-ao select audio output driver ('-ao help' for a list)
vcd:// play (S)VCD (Super Video CD) track (raw device, no mount)
dvd:// play DVD title from device instead of plain file
-alang/-slang select DVD audio/subtitle language (by 2-char country code)
-ss seek to given (seconds or hh:mm:ss) position
-nosound do not play sound
-fs fullscreen playback (or -vm, -zoom, details in the man page)
-x -y set display resolution (for use with -vm or -zoom)
-sub specify subtitle file to use (also see -subfps, -subdelay)
-playlist specify playlist file
-vid x -aid y select video (x) and audio (y) stream to play
-fps x -srate y change video (x fps) and audio (y Hz) rate
-pp enable postprocessing filter (details in the man page)
-framedrop enable frame dropping (for slow machines)

Basic keys: (complete list in the man page, also check input.conf)
<- or -> seek backward/forward 10 seconds
down or up seek backward/forward 1 minute
pgdown or pgup seek backward/forward 10 minutes
< or > step backward/forward in playlist
p or SPACE pause movie (press any key to continue)
q or ESC stop playing and quit program
+ or - adjust audio delay by +/- 0.1 second
o cycle OSD mode: none / seekbar / seekbar + timer
* or / increase or decrease PCM volume
x or z adjust subtitle delay by +/- 0.1 second
r or t adjust subtitle position up/down, also see -vf expand

* * * SEE THE MAN PAGE FOR DETAILS, FURTHER (ADVANCED) OPTIONS AND KEYS * * *

以上でインストール完了。

■PMS動作確認
上記の通り、mediainfo、ffmpeg、MplayerがインストールできたところでPMSの動作確認。

PMS起動
# /opt/pms-1.90.1/PMS.sh
表示されるトレースログを見て、エラーがないことを確認。

ここまでしてやっとPS3で再生できた。サムネイルも表示された。

■評価
使えるようにはなったものの、いろいろ問題が多くてBBB上のPMSは使い物にならない、というのが現状の評価。
ちょっと残念。

検証したコンテンツは以下の2種類。
1440x1080 mpeg2 ts
1440x1080 H264 mp4 (tsをエンコードしたもの)

トランスコードさせずにパススルーのみの利用。
再生するだけであればコマ落ちなく視聴は可能。
ただし、早送りとかのトリックプレーを行うと、プロトコルエラーが発生し、リセットが必要。

ちなみに同コンテンツをWindows上(i7-4770)のPMS経由だと何の問題もなく超快適。
根本的にBBBのリソース不足ということだろう。予想通りだけど。


posted by frogie at 17:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | BeagleBone Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月27日

BeagleBone Black fedoraにgccをインストール

以下はfedora19を導入したBeagleBone Black(BBB)での手順。
fedora19の導入についてはこちらを参照。

gcc等のコンパイル環境はyumで簡単に導入できる。

■gccインストール
# yum -y install gcc 
gcc 4.8.1 がインストールされた。

■g++インストール
# yum -y install gcc-c++

以上で完了。
かなり時間はかかる。

試したところ、きちんとコンパイルすることができた。
こんなおもちゃのようなコンピュータでもgccで開発できると思うと感慨深いものがある。


posted by frogie at 23:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | BeagleBone Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月26日

BeagleBone Black fedora SDカードの残り領域をマウントする

以下はfedora19を導入したBeagleBone Black(BBB)での手順。
fedora19の導入についてはこちらを参照。

fedora19を導入したSDカードは16GBなので、使われていない残りの約8GBをマウントする。

■SDカードのデバイス名取得
ディスク一覧表示し、SDカードのデバイス名を得る。
# fdisk -l 
Disk /dev/mmcblk0: 15.7 GB, 15720251392 bytes, 30703616 sectors
以下省略・・・

容量的に/dev/mmcblk0がSDカード。
※使われていないパーティション(約8GB)は、ここではまだ見えていない。

■パーティション作成
/dev/mmcblk0の残り領域にパーティションを作成する。
# fdisk /dev/mmcblk0

状態確認
Command (m for help): p

Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/mmcblk0p1 * 1953 41015 19531+ c W95 FAT32 (LBA)
/dev/mmcblk0p2 41016 1041015 500000 c W95 FAT32 (LBA)
/dev/mmcblk0p3 1041016 13736328 6347656+ 83 Linux

パーティション作成
Command (m for help): n
Partition type:
p primary (3 primary, 0 extended, 1 free)
e extended
Select (default e): p
Selected partition 4
First sector (13736329-30703615, default 13737984):
Using default value 13737984
Last sector, +sectors or +size{K,M,G} (13737984-30703615, default 30703615):
Using default value 30703615
Partition 4 of type Linux and of size 8.1 GiB is set

状態確認
Command (m for help): p

Device Boot Start End Blocks Id System
/dev/mmcblk0p1 * 1953 41015 19531+ c W95 FAT32 (LBA)
/dev/mmcblk0p2 41016 1041015 500000 c W95 FAT32 (LBA)
/dev/mmcblk0p3 1041016 13736328 6347656+ 83 Linux
/dev/mmcblk0p4 13737984 30703615 8482816 83 Linux ← 作成したパーティション

反映
Command (m for help): w

ここで再起動したくなければ、partprobeで変更を認識させられる。
# partprobe 

■作成したパーティションをext3にフォーマット。
# mke2fs -j /dev/mmcblk0p4

■マウントポイントの作成
# mkdir /data

■マウント
# mount -t ext3 /dev/mmcblk0p4 /data

■自動マウント設定
/etc/fstab の最終行に以下のように追記
UUID=b13fbe80-6d24-4a42-aad6-e046e3b15580  / ext4    defaults,noatime 0 0
UUID=0821-5260 /boot/uboot vfat defaults,noatime 0 0
UUID=01643454-060c-4f5d-8ed4-ef6a9a7a1567 swap swap defaults,noatime 0 0
devpts /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0
tmpfs /dev/shm tmpfs defaults 0 0
proc /proc proc defaults 0 0
sysfs /sys sysfs defaults 0 0
/dev/mmcblk0p4 /data ext3 defaults 0 0

再起動してマウントされることを確認。
以上。
posted by frogie at 20:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | BeagleBone Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月25日

BeagleBone Black fedoraのデスクトップをリモート表示

以下はfedora19を導入したBeagleBone Black(BBB)での手順。
fedora19の導入についてはこちらを参照。

fedora20の場合はこちらを参照。

BBBは物置の中で稼働させているので、デスクトップの画面をリモートで表示できるように設定する。

そもそもデスクトップは使わないから物置に設置してるわけだが、いざデスクトップを使いたい、ってなった時に、またモニタ、キーボードを配線するのは超絶めんどくさい。
というわけで、デスクトップはリモートからいつでも呼び出せるようにする。

fedora19で動作しているデスクトップはMATEだが、MATEのX関連の設定がいまいちよくわからなかったので、Xserverではなく手っ取り早いところでVNCにすることにした。

BBBのfedora19は、初期状態ではguestがログイン状態のデスクトップが起動するので、とりあえずguestの画面をWindows PCの画面に表示してみる。

■用意するもの
BBB側
・x11vnc

Windows側
・UltraVNC Viewer (v1.1.9.3)
http://www.forest.impress.co.jp/library/software/ultravnc/

とりあえず両方ともインストールを先にしておく。
UltraVNC Viewer のインストールは割愛。

■x11vncのインストール
# yum -y install x11vnc
x11vnc 0.9.13 がインストールされた。

■動作確認
モニタをつなぐとguestのデスクトップが立ち上がっているはずなので、このデスクトップを転送してみる。

とりあえずguestになってx11vncを起動する。
# su - guest
$ x11vnc -display :0

この状態で、Windowsより UltraVNC Viewer にて接続する。

UltraVNC Viewerを起動し、VNC Server 欄に、host:display の形式で以下のように記述。


Connect ボタンを押すと、パスワードも聞かれずに以下のようなMATEのデスクトップが表示される。


VNCとしてのレスポンスはいいけど、元々のデスクトップが重いので操作は結構ストレスがたまりますなぁ。

UltraVNC Viewer を終了させると、BBB側のx11vncも終了する。

■常時利用できるよう設定する
常時接続できるよう、セッション断でx11vncの待ち受けを終了させないことと、パスワード設定、自動起動設定を行う。

パスワードの設定
guestになって以下を実行し、x11vncのパスワードを設定しておく。
# su - guest
$ x11vnc -storepasswd

設定したらそのままx11vncを起動し、Windows側から接続してみる。
$ x11vnc -usepw -display :0

Windows側では以下のパスワード入力ダイアログが表示されればOK。


x11vncの自動起動設定
guestユーザ権限で待ち受け、UltraVNC Viewer を終了させてもx11vncの待ち受けは継続させるようにする。

以下のコマンドを、BBB起動時に自動で実行させればOK。
/usr/bin/su - guest -c '/usr/bin/x11vnc -usepw -display :0 -forever &'

しかし、/etc/rc.d/rc.local に記述してみてもうまく実行されない。
/etc/rc.d/rc.local はきちんと実行されることは確認済なので、タイミングの問題かもしれない。

多分、guestのデスクトップが構成される前に実行されて失敗してるのではないだろうか?

試しに以下のようなスクリプト(/startup.sh)を書いてrc.localから呼び出すようにしたらうまくいった。

/etc/rc.d/rc.local の内容
#!/bin/sh
/startup.sh

/startup.sh の内容
#!/bin/sh
/usr/bin/sleep 150
/usr/bin/su - guest -c '/usr/bin/x11vnc -usepw -display :0 -forever &'

うーん、なんだかいろいろスマートじゃないなぁ・・・
このようなsleepによる大雑把なタイミング調整もいやなんだけど、遊びマシンなのでまあ良しとするか。

とりあえずこれでいつでもデスクトップ画面を呼び出せるようになった。デスクトップはあまり使う機会ないけど。
posted by frogie at 22:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | BeagleBone Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月24日

BeagleBone Black 自作ケース

ネットワークアクセスできるようになったので、あとは物置の片隅にでも置いておけばいいわけだが。。。
BeagleBone Black(BBB)は基板だけで売られているコンピュータである。
このままで使うことこそ男らしい。
商品名の「Black」にもそのような意味も込められている。(と思う)

よし、このまま使おう!
と思ったけど、物置にアクセスするのは自分だけではないので、仕方ないがケースに入れることにする。

専用のケースを購入しようと思ったんだけど、amazonで2600円もするじゃないの。
5000円の本体にケースが2600円というのもなんだかね。
いや、トータル7600円のコンピュータを買ったと思えば安いもんだけど、なんだろうね、こんなただのアクリルケースを2600円で買うのがばからしい。

とりあえず家の中で適当なケースを探してみたところ、なんと名刺ケースがジャストサイズなんですね。
5000円のコンピュータにはこれで十分だと思います、はい。

端子の位置に合わせて、こんな感じに超音波カッターで穴を空けてみた。





いつかきちんと仕上げをしようと思う。

ケースに入れたところ。










フル配線したところ。




通常はこの配線。LANとUSB給電のみ。




物置の設置状態。

電源のON/OFFがしやすいよう、スイッチ付きのUSBハブから給電している。
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2013年09月22日

BeagleBone Blackをfedoraで動かす その2

以下はfedora19を導入したBeagleBone Black(BBB)での手順。
その1のfedora19の導入についてはこちらを参照。

物置に設置する前に、最低限リモートアクセスできるようにしておく。

■ネットワークの確認
DHCPのIPアドレスを取得してみる。
# dhclient

取得したIPアドレスの確認
# ifconfig


■タイムゾーンの変更
日本時間に変更
# ln -fs /usr/share/zoneinfo/Japan /etc/localtime 

時刻合わせ
# ntpdate ntp.nict.jp


■スタートアップの準備
rc.localが使える。
ただし初期は/etc/rc.d/rc.local が無いので作成する。
ネットワーク設定は後できちんとやるとして、取り急ぎdhclientを登録してみる。

/etc/rc.d/rc.local ファイル例
#!/bin/sh

/sbin/dhclient

実行権付与
# chmod 755 /etc/rc.d/rc.local 


以上でOK。
ちなみにsystemctl による rc-local.service の登録は不要。

再起動してDHCPでIPアドレスが拾えていることを確認。

とりあえずここまでで一旦終わらせて、物置の片隅に設置することにした。
ちゃんとしたネットワーク設定はその後で。
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2013年09月21日

BeagleBone Blackをfedoraで動かす その1

※2013/12/23追記
Fedora 20 のインストールはこちら

以下はFedora19のインストール。

内蔵eMMCのAngstrom linux はなんだかよくわからないので、馴染みのあるRedHat系のfedoraをインストールしてみることにした。なんと最新のfedora19が用意されている。
内蔵eMMCのAngstrom linuxはそのままに、SDカードに作成したfedoraのOSイメージから起動することができる。

ただ厄介なことに、fedora19を導入してそのまま起動してもネットワークが設定されておらず、ネットワークアクセスができない。

また、内蔵eMMCのAngstrom linux のように、仮想USBネットワークアクセスも提供されない。
つまり、最初はモニタとキーボード、マウスを接続してセットアップしなければならない。

あるいは別のlinuxが動作している環境で、当該SDカードをマウントし、ネットワーク関連の箇所を書き換えた後、BBBに戻せば最初からネットワークアクセスが可能と思われる。
自分の場合はBBBの画面を見てみたいこともあり、環境を用意した。


■用意するもの
・8GB以上のマイクロSDカード (自分は16GBのものを用意)
・モニタ出力用マイクロHDMIケーブル
・USBハブ
・USBキーボード、USBマウス
・LANケーブル

・fedora19イメージ
 ダウンロード:http://parasense.fedorapeople.org/
 上記より、f19-beagleboneblack-MATE.img.xz 846MB をダウンロード。

・7zip (上記.zx解凍用)
 ダウンロード:http://www.7-zip.org/download.html

・Image Writer for Windows.(SDカードにOSイメージを書き込むツール)
 ダウンロード:
 http://sourceforge.net/projects/win32diskimager/files/latest/download


■fedora19のイメージをSDカード上に展開
ダウンロードした f19-beagleboneblack-MATE.img.xz を7zipで解凍。
以下が生成される。
fedra19-beagleboneblack-MATE.img 約7.2GB

マイクロSD書き込み
マイクロSDをUSBリーダ等でPCに接続し、
Image Writer for Windows.(Win32DiskImager.exe)を起動。
fedra19-beagleboneblack-MATE.img とSDカードのドライブを選択して書き込み実行。



■fedora19起動
上記fedora19のマイクロSDに挿入し、HDMI、キーボード、マウス、LANケーブルを接続。

マイクロSDを挿入した状態でUSB給電を開始すると、SDカードのOSが起動する。
eMMCをフラッシュする時のような、S2スイッチを押しながらの起動は不要。

しばらくするとMATEのデスクトップが立ち上がる。
画面が出てくるまでは4分40秒ほど。長い・・・



デスクトップは、guestとしてログインされている。
rootのパスワードはわからないが、sudo でrootになれる。
$ sudo su 
#

あとはとりあえずネットワークが使えるようにして、rebootできちんと立ち上がることが確認できれば、物置の奥で稼働させる予定。

ちなみにRedHatのつもりで少しいじったけど、なんかもう自分の知っている時代のRedHat(ES4)とは別もの、って感じ。
いろいろ作法が変わっていて、こうすれば動くはずのものが動かなくて、ここにあるはずのものがなくて、正直かなりゲンナリしてます。

つづく
posted by frogie at 19:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | BeagleBone Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月20日

BeagleBone Black 内蔵eMMCの初期化

内蔵eMMCはAngstrom Linuxがプリインストールされている。
公式ページよりAngstrom Linuxのイメージをダウンロードして入れ替えることで、初期状態に戻すことができる。

■用意するもの。
・4GB以上のマイクロSDカード
・USBケーブル(給電用)
・内蔵eMMCイメージ
 ダウンロード:http://beagleboard.org/latest-images
 上記より、BeagleBone Black (eMMC flasher) をダウンロード。
 BBB-eMMC-flasher-2013.06.20.img.xz 369MB

・7zip (上記.zx解凍用)
 ダウンロード:http://www.7-zip.org/download.html

・Image Writer for Windows.(SDカードにOSイメージを書き込むツール)
 ダウンロード:
 http://sourceforge.net/projects/win32diskimager/files/latest/download

■内蔵eMMCの更新
eMMCイメージの解凍
ダウンロードした BBB-eMMC-flasher-2013.06.20.img.xz を7zipで解凍。
以下が生成される。
BBB-eMMC-flasher-2013.06.20.img 3.57GB

マイクロSD書き込み
マイクロSDをUSBリーダ等でPCに接続し、
Image Writer for Windows.(Win32DiskImager.exe)を起動。



BBB-eMMC-flasher-2013.06.20.img とSDカードのドライブを選択して書き込み実行。

BBB内蔵eMMCの入れ替え
上記イメージを書き込んだマイクロSDに挿入し、S2スイッチを押しながらUSB給電を開始する。


     ↑S2はこっち側のスイッチ


入れ替え処理が開始されたかどうかは、インジケーターの点滅具合でわかる。
以下公式ページの画像より



USR0 ハートビート(定期点滅)
USR1 SDカードアクセス
USR2 CPU稼働状況
USR3 内蔵eMMCアクセス

USR1のSDカードアクセスと、USR3の内蔵eMMCアクセスが頻繁(点灯したままが長く続く)であれば、cMMCのフラッシュが行われている。SDカードアクセスがほとんどなければ、内蔵cMMCが起動してるだけなのでやり直すこと。

更新の終わりははっきりとはわからないので、自分の場合は寝る前に開始して朝終わっていた。
どれだけ時間がかかるかわからないが、USR1のSDカードアクセスが無くなるので、そこで判断できるとは思う。

後は動作確認を行って問題なければ成功。

参考サイト:Update board with latest software
http://beagleboard.org/Getting%20Started#update
posted by frogie at 22:54 | Comment(1) | TrackBack(0) | BeagleBone Black | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする